リーンスタートアップのバイブル「Running Lean」で教育アプリを開発する

by 町田 龍馬 on 2012年6月6日

「日本の教育に新しい風を吹かせたい」Zen Startupでは、Ash Maurya氏の「Running Lean」という本を参考に、教育Webアプリ開発にチャレンジしている。Running Leanとは、エリック・リース氏の「リーンスタートアップ」やスティーブブランク氏の「顧客開発モデル」のコンセプトを、Webアプリを作りたい起業家のために実践的に紹介している、米国のスタートアップで話題の本。

 

Zen Startupでは、アドバイザーとして、Running Leanで「Buffer」を開発し成功させたJoel(僕の最も尊敬する起業家の一人)を迎え入れ、定期的にSkypeでミーティングを行ない、実践的なアドバイスを受けている。

これからRunning Leanを実践していく中で、多くの「学び」があると思うので、このブログで「Running Leanシリーズ」をつくり、学びをシェアしていきたい。今回は一回目なので、Zen Startupの学びではなくて、Runnnin Leanについて紹介する。

Running Leanとはなにか?

“Runnning Lean is a systematic process for iterating from Plan A to a plan that works.” – Ash Maurya

Running LeanはWebアプリ専門の起業家Ash Maurya氏が生み出した「成功するビジネスモデルを見つけるためのシステマティックなプロセス」である。

 

 

Maurya氏によるとスタートアップの成功確率は約1割で、その成功したスタートアップの約7割は途中でビジネスモデルを方向転換(ピボット)している。つまり、起業家の初期のアイディアは重要ではなく、いかに手持ちのリソースを使い果たすまでに「成功するビジネスモデル」を見つけるかが重要だ。

 

 

Running Leanは、この成功するビジネスモデルを見つけるための手法で、エリック・リース氏やスティーブ・ブランク氏の本よりも、実践を重視している。実践しやすいことは重要である。なぜなら、実践から得れる学びは、本やセミナーで得れる学びより、圧倒的に大きいからだ。

Running Leanの基本コンセプト

“Right Action, Right Time” – Bijoy Goswami (Founder, Bootstrap Austin)

  • 無駄を減らし重要なことに集中する
  • 顧客の反応を計測することで起業家のビジョンをテストする
  • プロダクト開発の途中で顧客と積極的にエンゲージする
  • プロダクトや市場のニーズを実証するために素早く継続的に動く

スタートアップが失敗する理由

Ash氏によると、スタートアップの9割が失敗する理由は以下だ。

  • メディアが紹介する「起業家」はビジョンと情熱で成功したかのように見えるので、起業と成功を単純に捉え、ノリで起業する人が多い
  • 起業家の仮定する「問題」が顧客の抱える「問題」と一致していない=顧客へのヒアリングによる問題の「実証」が不足している
  • 顧客へヒアリングするときに「解決策」を尋ねる(顧客は問題を教えてくれるが解決策を生み出すことはできない。それは起業家の仕事。)
  • 顧客の抱える問題を正しく理解しないまま、時間をかけてアプリを開発するため、機能をつけすぎるなど「顧客が求めていないもの」をリリースする
ちなみに、上の問題は、スティーブ・ブランク氏の「アントレプレナーの教科書」でも指摘されていて、ブランク氏はこれらを解決する手法を「顧客開発モデル」として紹介している。

なぜ僕がRunning Leanを実践するのか?

僕が実践する理由は単純にRunning Leanのコンセプトが好きでWebアプリの開発には最も適切な手法だと思うからだ。そして僕のアドバイザーでもある、BufferのJoelをはじめ、海外の成功している起業家はRunning Leanを実践していることが多い。おそらく日本ではまだRunning Leanをちゃんと実践して成功した起業家はいないと思うので、僕がロールモデルとなり、より多くの日本人が成功できるようにしたい。

 

あなたなは顧客にしっかりヒアリングして問題を理解しようとしていますか?

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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