僕のバックグラウンドと日本に対する考え

by 町田 龍馬 on 2012年4月20日

Zen Breakfastに参加してくれた日本大学の西田晃斗君が起業家にインタビューするブログを立ち上げました。僕もインタビューを受けたので、ぜひ見てください→「多くのイノベーションを起こしたい」 以下大部分を抜粋します。

 

西田:起業まで至った経緯と何故起業しようと思ったか教えてください。

 

町田氏:起業した大きな理由は父親です。
父は地元長崎で30年以上会社を経営していて、中国にも工場があり20年以上ビジネスを継続しています。父のおかげで、小さい頃からビジネスを身近で見ており、一般家庭とは異なる教育(自由奔放)を受けてきました。気づいたら幼稚園の頃からビジネスの真似事をはじめ、小学校低学年の時点で「将来はサラリーマンではなく自分で仕事をしたい」と思うようになっていました。

 

ビジネスに魅力を感じたのは「自分の頭で考えて新しい価値を生み出し対価としてお金をもらう」ことが楽しかったからです。また自分の性格的に人から指示され行動するのが嫌だったので、遅かれ早かれ起業すると思っていました。

 

西田:経歴を見ているとシンガポールに留学されたりと書いてありますが、何故シンガポールに留学されたのですか?

 

町田氏:三つの理由があります。一つ目がニュージーランドの大学の交換留学プログラム(半年間)で提携している大学の中で、シンガポールの大学が、ビジネススクールとして最も評価が高いからです。せっかく行くならレベルの高い学校で勝負したかった。

 

二つ目がシンガポールはアジアのハブと言われ急成長していたので、「あんな小さな町なのに人もお金も集まるのは何故だろう?」と純粋に疑問でした。実際に住むことで成長の秘訣を体感してみたかった。

 

三つ目が東南アジアをバックパッカーとして冒険するためです。シンガポールは東南アジア中、どこへ行くにも一番安く、バックパッカーの拠点としては最高の立地です。僕と同様の理由でヨーロッパから多くの交換留学生が来ていて、彼らとよく一緒に遊んだり旅に出ていました。学期の中休みにはスェーデン人の友達とタイのプーケットに行き、学期が修了したらフランス人の友達と1カ月間かけて東南アジアを一周してきました。

 

西田:町田さんはシンガポールで何を学んだのでしょうか?

 

町田氏:実生活を通してシンガポールが急成長している理由を学ぶことが出来ました。シンガポールはとにかく政府が賢い。政府が株式会社の様で、パフォーマンスによって報酬が違ってくるので皆(国のリーダー含む)が頑張ります。

 

皆どうやったらシンガポールの収益が上がるのか本気で考え、スピーディーに実行する。また、様々な施設をつくったり、世界中から優秀な人材を大学や政府に呼び寄せたり、費用対効果の高いことに投資を行う。日本の政府と比べて圧倒的にビジネスマインドが高く、意思決定と実行のスピードが早いことが特徴です。

 

西田:一度起業され、その後企業に入社されていますが、どういったことをやられていたのでしょうか?

 

町田氏:僕がニュージランドの大学を卒業するときは、日本にグルーポン系のサービスが二社しかなかったので、僕でも早期参入すればチャンスはあると思いました。もともとアウトソーシングによるアプリ開発に興味があったこともあり、思い切ってインドにグルーポン系サービスの開発をアウトソージグしました。

 

初めてのディレクション・アウトソーシングということもあり納期が延びてしまい、結果的に上手くいかったので一度就職しようと決意しました。新卒採用の時期は逃していたし、やりたい仕事を見つけることができなかったので、東京中のありとあらゆるWeb系の勉強会やスタートアップイベント、ビジネスコンテスト、カンファレンスなどに参加し「IT業界のマネジメントクラスの人たち」に自分の経験をアピールしました。

 

そして二社ほどから声がかかり中途採用で株式会社ネクスパス(現トーチライト)に就職しました。就職した企業はmixiと三菱商事の合弁会社で、「Involver」という世界で一番使われているFacebookのアプリを日本で販売する会社でした。僕はアプリを売るためのマーケティングを任されており主に海外の最新のFacebook活用事例などを調べてブログやソーシャルメディアで情報発信し、Facebookの認知度を高める活動を行いました。

 

西田:海外の人脈の広さや視点の付けどころはどこから来ているのでしょうか?

 

町田氏:海外の情報を毎日チェックし、Webサービスやアプリを山ほど試しているからだと思います。海外の成功している起業家やマーケターに興味を持ったら、すぐに連絡するようにしています。来日することがわかれば、自分と会うメリットを伝えて意地でもアポを取ります。最近だとBufferというサービスを作っているチームの創業者に連絡をとり、アポを設定し、2時間くらい渋谷でランチミーティングしました。

 

彼らは同年代ですがWebサービスで成功していて、僕はいろんなことを学びたかったので会った瞬間に『将来自分はアプリ作って成功させるために、成功しているあなた達から学べる事全て学びたい。』とはっきり伝えました。その後はあらゆることを丁寧に教えてもらいました。このときの話はブログに書いたので参考にしてください。
尊敬するスタートアップ「Buffer」のファウンダー二人とランチした

 

西田:どのようにBufferの方に連絡取られたのですか?

 

町田氏:自分と会うメリットをきちんと伝える事を意識して、Facebookメッセージで連絡しました。例えば『日経新聞に知り合いがいるので紹介する』や『僕のブログは日本のスタートアップで結構読まれていているのでBufferについて書けば新規ユーザーが増える』など。このように自分からメリットを大げさでもいいので先方に伝えないと忙しい方は会ってくれません。

 

西田:ニュージーランドの大学やシンガポール大学を経た町田さんから見て、今の日本をどう感じていますか?

 

町田氏:今の日本はあきらかにおかしい。経済的な豊かさを示すGDPでは世界でトップクラスなのに、幸福度は世界で70位、自殺率は先進国の中で韓国に次ぐ2位です。これはどう考えてもおかしい。僕はこれをどうにかしたい。

 

もっと自殺率を減らしたい、みんなが幸せに暮らせる国にしたい。そのためにはこれまでと同じことをしていてはダメです。新しい文化を受け入れ、視野を広げ、生きるためのオプションを増やす事が大事です。その方法として一番良いのは海外経験者や起業家を増やし、ユニークな人材を増やすことです。これについてもブログを書いたので、参考にしていただければと思います。(参考:ユニークな人材が日本を、世界を変える

 

 

海外に行ったり起業すると自分の頭で考え行動するのであらゆることを自然と学べるので、視野が広がります。例えば、僕が日本の就職活動に失敗したときは「シンガポールやオーストラリアで働けるから大丈夫」「海外の学生は卒業してから1、2年就職せずにワーキングホリデーで海外に行くから焦らなくても大丈夫」と言う考えを持てた。

 

僕は自分の経験から、起業家や海外経験者の様なユニークな人達が、自分の周りから良い影響を与え、結果として日本を変えていくと思っています。トップダウンで大企業や政府、教育機関に何かを期待するべきではないです。それでは人は変わらない。

 

人は身近な人にインスパイアされて「こういう生き方もあるんだ。俺もチャレンジしようかな」と思い、はじめて変わる。なので政府や教育機関に頼らず、個人が自ら海外へ行ったり、海外と仕事したり、ベンチャーに入ったり、起業したり、常識に囚われず面白い事にトライしていく事が大事です。

 

今後は、Zen Startupのビジネスを安定させ、徐々に自社のアプリ開発に時間を注ぎ、アメリカでヒットするアプリを生み出したい。(参考:米国で使われる日本発のアプリを生み出し、日本の誇りを取り戻す

 

自分が成功して、影響力をつけ、成功のノウハウを多くの人にシェアして、少しでも多くの人が海外でチャレンジしたり、起業して成功できるようにしたい。挑戦する人を応援する文化を日本につくり、より多くのイノベーションを生み出したい。シリコンバレーの人々は楽観的で失敗を恐れない文化があるので、イノベーションを生み出してきました。日本は大いに参考にすべきです。

 

西田:日本の学生と海外の学生の違いはなんですか?

 

町田氏:そもそも海外では日本と異なり新卒採用がないため、日本の学生の様に就職活動の為に進学している人はあまりいません。つまり一人一人が学問に対して目的意識を持ち取り組んでいる人が多く、大学でバイトに明け暮れて勉強をしていないような人はあまりいません。

 

また海外の大学生はグローバル志向が高いです。例えば、ニュージーランドの大学では卒業したらかなり多くの人達がワーキングホリデーを活用し海外に出て自分探しの旅をします。

 

日本では新卒採用があるため大学にいけばなんとか就職ができるので、学生時代に本気でやりたいことをやったり、技術を磨いたり経験値を上げる事に注力していないように見えます。海外と日本の大学生を比べた場合、明らかに海外の学生の方がスキルが高く、グローバルな感覚を持っている。

 

もちろん例外はありますが。自分の頭で考えて行動してきたかどうかで差が付く。日本の大学生に伝えたいことは短期でも良いので海外に行き、現地の人々と触れ合い、異なる文化を実際に体験してほしい。英語が話せなくても意外とどうにかなるので、まずは行ってみてほしいです。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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