ランディングページのケーススタディー5選

by 町田 龍馬 on 2012年3月6日

 

ランディングページは、言うなればサイトの玄関口である。

 

例えば、新居に置くおしゃれな椅子をインテリアショップで探しているとしよう。あなたは、数えきれない程の、ショップの中から椅子を選ばなくてはならない。入り口に物がごちゃごちゃと置かれていたり店内が分かりづらい暗いショップがある。一方で、入り口がきちんと整頓され明るく見通しがきくショップもある。あなたはどちらへ入りたいと思うだろうか?

 

ネットの世界も同様である。ランディングページは顧客にとってショップの入り口である。どんなに良いサービスや製品を用意しても、入り口が汚いと、立ち去られてしまう。Zen Startupのランディングページは正直に言って、綺麗ではないので、このような記事を書いていいのか迷ったが、学びをシェアする意味で記事にするとを決意した。

サイト上でのコンバージョン率をあげるためには、A/Bテストと同様に効果的なランディングページが必要だ。効果的なランディングページとは、コンバージョンを意識していて、信頼されやすく、エネルギッシュで、単刀直入なページである。

 

米ブログサイトUnbounceが5つのランディングページから見習うべき点、改善すべき点について考察している。このケーススタディーを参考にすれば、あなたのサイトのランディングページはより改善され、コンバージョン率アップへ貢献するに違いない。Zen Startupでもこれを元に、早急にウェブサイトをリニューアルしたいと考えている。

1. Salesforce: ソーシャルCRMサービス

Salesforce.comはソーシャルサービスプラットフォームを提供するサービス。

このページを見習うべき理由

  • 訪問者に有益なリソース
    顧客の声を紹介しているビデオや、ダウンロード可能なe-bookなど、無料のリソースが多数用意されている。
  • 専門家から推薦
    ソーシャルメディアの専門家からの推薦で、迅速に信頼を勝ち得ている。

改善すべき点

  • 説明不足
    登録の際にはその利点として”ServiceCloud”が挙げられているが、他のページではサービスクラウドが実際に何であるかの説明や、関連づけが上手くできていない。産業のエキスパートやリーダー関連のティーザーを提供する一方で、もっと詳しい情報から利益を得るようなオーディエンスへの的を得た説明が全くない。
  • ダウンロード前の情報
    配信しているe-bookの内容がダウンロードする前には分からない。表紙などを入れるとより分かりやすい。

 

2.UserTesting.com/ウェブサイトにフィードバックをくれるサービス

Usertesting.com(現在は下のデザインとは異なる)は、ウェブサイトオーナーに対して、使いやすさや改善に関するフィードバックを低価格で提供するサービス。

このページを見習うべき理由

  • 素早く分かるレイア
    単刀直入な見出しや、アクションボタンへの素早い呼びかけ、顧客からの声、導入記号のロゴなどによって、このページは信頼を勝ち得ている。UserTesting.comが何を提供し、誰が利用し、ユーザーがどんなことを感じているのかを、たったの30秒で理解することができる。
  • オプショナルに豊富な情報
    詳細な情報も用意されているため、しっかり知識を得てから決めることもできる。どれくらいのコストがかかるのか大体把握でき、返金保証もあるので、ユーザーにとって試しやすい。

改善すべき点

  • 文章効率化
    文字がぎっしり詰め込まれているので、インパクトが大きい言葉を用いたり、箇条書きにすることで効率化すべき。

 

3.Inbound Writer/ ソーシャルライティングアプリケーション

Inbound Writerはライターに対して、コンテンツの最適化のためにリアルタイムのソーシャル関連の知識を提供するサービス。

このページを見習うべき理由

  • 単刀直入
    1ページに全ての重要な情報が簡潔にまとまっている。見出しにすぐに目がいく。全ての情報をどんなコンテンツマーケターにも響くように提供している。例えば、契約のためにこの製品はどう使えるのか、どこでサインアップするのかがとても分かりやすく表示されている。それだけではなく、eメールアドレス記入欄の下の「I won’t be spammed 」(迷惑メールを送りません)で、信頼感も増している。

改善すべき点

  • 文字が小さくて多い、顧客の声が無い。写真が見づらい。戦略的にイメージ写真の端を切り落とすことで、もっと必要とされている情報を引きたてることができる。または、ポップアップスクリーンを活用して、プレビューを提供する。

 

4.Blog Talk Radio/オリジナルのラジオ番組製作サービス

 

Blog Talk Radio(現在は下のデザインとは異なる)はオンライン上のラジオ番組を作成するサービス。

このページを見習うべき理由

  • マーケティングツールとしての写真
    効果的な写真の良い使用例。実際のユーザーの写真を使うことで、このサイトを身近に感じることができる。1人の男性と2人の女性の写真がローテーションで現れバリエーションも豊富だ。
  •  シンプルなレイアウト
    顧客の名前と写真を共に表示することで、サービスの信用と使いやすさを伝えることに重点を置いている。

改善すべき点

  • 重点の置き方
    ランディングページは、より明確なサービスの説明があってこそ効果を発揮する。ここでは残念ながら、製品そのものではなくて、製品の使用した人に重点がおかれている。この問題を解決するには、目を引くような見出しを活用することが有効である。例えば、「あなただけのラジオ番組をつくります!」など。

 

5.Fidelity/ iPadアプリ

 Fidelity(現在は下のデザインとは異なる)は、投資や財産を管理するためのサービス。

このページを見習うべき理由

  • レイアウトの活用
    このランディングページは、1ページ内に最適な情報を提供していて、分かりやすいレイアウトである。また、使用感を示すのに最も優れた写真と説得力のある見出しで、訪問者を導いている
  •  プロモーション
    アップルカードを新規ユーザー登録者にプレゼントするプロモーションは、インセンティブとしてインパクトがある。
  • モバイルユーザーへの配慮
    ランディングページが、デスクトップパソコンや、ノートパソコンの利用者に対してデザインされている。一方で、スマートフォンでも見れるようにQRコードが用意されている。

改善すべき点

  • ランディングページの数
    クリックして進めると、更に次のランディングページが出現する。これは契約時の取引条件についてだが、大抵の人にとっては不必要なイライラを引き起こすことになるので、取引条件に関しては最初のページから別のウィンドウで読めるようにした方が良い。

 

 

まとめ

以上の点は全て些細なことのように思えるかもしれない。しかし、自分が顧客としてネット上で製品やサービスを比較、検討する時を想像すれば、なぜなのかわかるはずだ。ほんの小さな「不満」でも顧客がサイトを離れる原因となるので、常に顧客目線でランディングページの改善を積み重ねることが重要だ。

 

上の事例に関して、ひとつ興味深かったのが、元記事が書かれた日からそんなに経っていないのに、ほとんどのサイトのデザインが変更されていたことだ。A/Bテストを繰り返すのは、米国では一般的だときいていたが、ここまでスピーディーに変更しているとは知らなかった。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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