ユニークな人材が日本を、世界を変える

by 町田 龍馬 on 2012年1月5日

僕はニュージランドとシンガポールの大学でマーケティングと国際ビジネスを学び、昨年6月に卒業した。以来、あらゆるプロジェクトに携わったが、学校で学んだことの99%は仕事に活かせていない。30年以上会社を経営している父が、僕が大学に入学する前に言っていたように、大学の学問はビジネスに全く役に立たない。

 

唯一役に立っている学びは、マイケル・ポーターの戦略論。簡単に言うと成功している企業のとっている戦略は2タイプしかないので、どちらかの戦略を選択すべきということ。ひとつはコストリーダーシップ戦略。もうひとつは差別化戦略。つまり、競争で勝つには、価格で勝負するか、差別化で勝負するしかない。

 

差別化戦略で競争に勝つ

起業してみて、差別化戦略は非常に重要だと感じる。逆に差別化できていないと競争に勝てない。

 

例えば、僕がFreelancer.comでプロジェクトを投稿すると、複数の企業やフリーランサーからメッセージが送られてくるが、そのほとんどがテンプレートを使っており、どれも似たり寄ったりで、そういったメッセージを送る人には全く興味がわかない。逆にオリジナルなメッセージを送る人には返信することが多い。つまり、仕事を受注する、サービスを売るには、ユニークな価値を提供しなければならない。

 

人と違うこと、新しいこと、非常識といわれていること。これらをするにはものすごい勇気と労力がいる。でもそれができたら、他者と差別化できるので、競争に勝てる確率が高くなる。

 

差別化戦略の成功例1:APP SUMO

僕が最近ユニークだと思うスタートアップにAppSumo.comという「WebサービスやEbook専門のフラッシュマーケティングサイト」がある。Sumoなんて名前からしてふざけているし、Youtube動画を見るとFワードが頻繁に使われていて、コピーライティングもめちゃくちゃだ。でもなぜか惹きつけられる。

 

僕は、Eメール・ニュースレターはほとんど読まずに、スパムフォルダに入れる。しかし、AppSumoから来るメールは、毎回見てしまう。メール件名、本文、新しい商品が気になるからだ。

 

AppSumoのCEO、NoahはFacebookの30番目の社員でmint.comの創業者の一人。Noahとは何度かメールやSkypeでやり取りしたが、数少ない成果を出せるマーケターの一人だと思う。彼の行ったマーケティングは非常にユニークなものばかりだ。

 

AppSumoのように、はちゃめちゃな文章を書く必要はないが、ユニークであることは、全てのビジネスパーソンにとって必須だと言える。

差別化戦略の成功例2:Zen Habits

Zen Habitsとは地球上で最も読まれているブログのひとつ。ミニマルをキーワードに視点からライフハック情報を提供している。僕は4年前ぐらいからこのブログだけは欠かさずみてきており、個人的に大好きなブログのひとつだ。僕は、オークランドにいたときから、このブログに影響され、禅に関する本を読んだり、実践に役立てようといろいろ試してきた。Zen Startupという名前もこのブログと出会っていなかったら生まれなかった。

 

当初、このブログが成功した理由はコンテンツの質の高さにある。だが、その後の伸びは、差別化戦略にある。

  • コメント欄を削除(毎回100以上のコメントがついていた)
  • 広告を削除(一番のマネタイズ手段だった)
  • 写真、ウィジェット、ヘッダー、検索窓、ソーシャルボタンを削除(見易さだけを追求)
  • 著作権を放棄(有料のEbookを含め全ての文章を許可なく転載できる)
  • Ebookを購入後いつでも返金可能にした(しかも理由はきかない)
通常の感覚で行くと賑わっているコメント欄や、広告バナー欄を削除するなんてありえない。すべてがユニークな取り組みだ。だが、共通して言えるのは、すべてがブログ読者のためを思っての行動だったこと。

 

ユニークなアイディアを生み出すには?

ユニークといっても、どの分野で、どのレベルでユニークになるのか、そこが難しい。例えばスタートアップは、他のサービスの機能を、真似することからはじめる場合が多いが、ほかと違う価値をユーザーに提供できるのはほんの一握りだ。ユニークな価値を提供できないスタートアップは長くは続かない。

 

ユニークになるためのヒントは顧客に耳を傾けることにある。スタートアップであればアーリー・アダプターに徹底してインタビューするべきだ。シリコンバレーの有名なスタートアップアドバイザー Andrew ChenもSkypeで話したときに言っていたが、サービスをロンチするまでに最低10人にインタビューするべきだ。そこで彼らの抱える問題を見つけ出す。このプロセスを踏むとユニークなアイディア、つまり独自のソリューションが浮かんでくる。

 

ユニークな人材や企業が日本を、世界を変える

ユニークであることは勇気がいる。社会の常識をぶち破る必要がある。イケダハヤトさんの言うように批判を無視できる根性がいる。自分の信念を貫く必要がある。

 

これができるのが「起業家」や「海外経験者」だと思う。

 

僕は、このように日本の常識とされていたことを覆すことのできる、起業家や、海外経験者が増やすことが、日本を良くする近道だと信じている。なぜなら彼らはユニークな視点を持って日本社会に風穴を開ける可能性が高いから。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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