注目のモバイル・キャンペーン5撰

by 町田 龍馬 on 2011年10月29日

モバイル・キャンペーンと聞けば、iPhoneやiPad、スマートフォンを駆使したキャンペーンを想像するかもしれない。ところが最近では、こういったモバイル機を利用しないモバイル・キャンペーンまで登場している。各社がどのようなモバイル・キャンペーンを実施しているのか?ニュース・サイトの「Mashable」で、注目のキャンペーンがピックアップされているので、紹介しよう。

1. Renault:無線ICタグを使いFacebookチェックイン

仏Renaultは4月、アムステルダム・モーターショーで、次のようなプロモーションを展開した。参加者にはRFID(無線ICタグ)対応カードが配られる。参加者はそのカードをRenault車の近くにある縦型の機器にかざし、Facebookでチェックイン。すると、各自動車モデルの「いいね!」ボタンが押せる。

 

携帯電話を使用しないで、Facebookにモバイル・アクセスするのは、Renaultが初めてではない。2010年夏、米コカコーラ社はイスラエルにある自社の運営する遊園地で、子供たちにチェックインしてもらい、アトラクションの「いいね!」ボタンを押してもらうキャンペーンを行った。

 

注目点:Facebookのチェックインには携帯電話やパソコンは必要ない。

2. Diesel:Facebook対応QRコード

イタリアのアパレルメーカー、DieselはRenaultのアイデアを一ひねりした。携帯電話を使わないでFacebookにアクセスする代わりに、QRコードを使って、アクセスしてもらっている。商品に「いいね!」をすれば、割引を受けられる。Facebookの友達に商品を宣伝するのだから、フェアに感じられる。

 

近距離無線通信(NFC)が本格化すれば、このアイデアをさらに進めて、QRコードも省ける。携帯電話を使わないでFacebookにアクセスしてもらい、「いいね!」割引も提供できる。

 

注目点:QRコードとFacebookの「いいね!」をつなげてディスカウント。

3. Macy’s:YouTubeでQRコードを説明

米百貨店のMacy’sは2月、QRコードによるキャンペーンを開始した。デパートで買い物をする人が必ずしもハイテクに通じているわけではないので、Macy’sはYouTubeで動画を配信して、一般向けにキャンペーンの説明を行った。米国人の約70%はまだスマートフォンを所持していないので、通常の携帯電話でもSMSを使うことでキャンペーンに参加できるようにもした。

 

米最大のホームセンターチェーン、The Home Depotも同じように複数のオプションを用意。3月にQRコードによるキャンペーンを開始した際、スマートフォンを持っていないい顧客でも携帯電話のSMSでキャンペーンにアクセスできるようにした。

 

注目点:多くのターゲット顧客がハイテクに通じていないので、SMSはキャンペーンに有効なツールである。

 4. Starbucks:モバイル決済

 

モバイル・キャンペーンは大抵目新しい。消費者は携帯電話をいろんな方法で使えるのが楽しいものだ。しかし、米Starbucksは1月、顧客がコーヒーを買いやすくするプログラムを導入した。モバイル決済は米国ではまだ始まったばかり。Starbucksはモバイル決済で群を抜いている。

 

Starbucksは3月、顧客にStarbucksカード・モバイルのiPhoneとBlackBerry向けアプリを使ってもらう計画が成功していることを明らかにした。その時点で、およそ300万人がアプリを利用して支払っていた。顧客がこの技術を利用するのは理にかなっている。素早く支払いを済ませられるからだ。

 

注目点:モバイルアプリでは、新規性だけでなく利便性も提供する。

5. Coldwell Banker:「Branded Video」広告

全米不動産協会員のColdwell Bankerは5月下旬、「Branded Video」と呼ばれるGoogleの新しい広告を使って、自社のiPadアプリを宣伝した。Branded Videoとはクリックができる動画広告。上の動画にあるように、広告はバナーや隙間広告として登場する。消費者は動画を開始するだけでなく、もっと見たければクリックできる。このキャンペーンの交流率は7%以上。バナーの標準的なクリック率0.01%よりはるかに高い数字だ。

 

注目点:新しい広告方法を使う。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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