iOSアプリ vs HTML5アプリ

by 町田 龍馬 on 2011年10月20日

HTML5の運命は今や世界で最も時価総額の高い企業の一つであるアップルが踏む次のステップにかかっていると言えるだろう。アップルは何と言ってもネイティブアプリの最大の支持者であり、結果としてHTML5の敵対勢力となっているからだ。

 

この対立は2007年に初代iPhoneが発売されてから始まった。iPhoneのメリットは多様性にあったが、最も画期的だったのはデベロッパーがアプリケーションを開発して販売できるようにしたことであった。スティーブ・ジョブズ氏は、デベロッパーが寡占キャリアから独立することを可能にした。

 

ユーザーはiTunesアカウントがあればiPhone App Storeでタップするだけで購入できるようになった。これは長年にわたって独自の規格に従って携帯電話の仕様を決めてきたキャリアのコントロールからの自由を意味した。しかし今、この自由なイメージが変わってきている。

アップルはデベロッパーにとって閉鎖的な企業?

スティーブ・ジョブズ氏による、さまざま改革は、アップルの「オープンでチャレンジング」な企業イメージを作り、ファンを増大させた。しかし、最近はこのイメージもデベロッパーを中心に変わってきているようだ。

 

今やアップルは他者をコントロールする立場になり、プラットフォームのオープン化に関して閉鎖的な企業と見なされるようになってきた。なぜならアップルはHTML5が同社のデバイス上でスムーズに動作するのを妨げたり制限したりしているからだ。

ネイティブアプリを生かしたいアップル

数百万人ものデベロッパーが、アップルのiPhone用プログラミング言語 Objective-C やデベロッパー・ツールを学ぶために時間と労力を投資し、彼らはアップルに忠実な既得権益を持つスペシャリストとなっている。

 

今やアップルにとってウェブ上のデモクラシーを推し進めても同社には何の利益もない。同社は現在の立場から巨大な利益を上げており(ダウンロードされたアプリの売上から30%を徴収)、同社のiPhoneやiPadは爆発的に売れているので、これからもネイティブアプリ(iOS)の市場を拡大するためにをHTML5と戦っていくだろう。

これからはiOSアプリからHTML5へ

徐々にiOSからHTML5へシフトする企業が増えている。有名な例だと、 VuduAmazonthe Financial Times、Fottune Magazines、Twitterなどがある。彼らのHTML5はネイティブアプリ(iOS)と比べて少し見劣りするが、これも近い将来改善されるだろう。

 

これから数年、アップルがどのようにして、iOSからHTML5へシフトする企業をくい止めるのだろうか?読者のコメントをいただければ幸いです。

 

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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