オンラインミュージック4大サービス まとめ

by 町田 龍馬 on 2011年10月3日

追記:Hotspot Shield(無料版)をインストールすればRdio使えました!

メジャーな音楽サイトというと、どんなサイトを思い浮かべるだろうか?日本の音楽サイトの現状を見ると、有料配信サービスなどは集客力に限界があり、無料サービスは著作権法から見て問題のあるコンテンツが多く、今後の方向性が見えないように感じるのだが、皆さんはどのように評価しているだろうか。

 

欧米の現状を見ると、Spotifyなど「月額課金・音楽聴き放題サービス」は当たり前で、ユーザーはPC/スマートフォン/ダブレットなど、シームレスに音楽を楽しんでいる。最近ではFacebook上で友達が聴いている音楽をリアルタイムに、無料で聴くことができるようになった。ちなみに、SpotifyはFacebookと連携した後1週間で100万ユーザーを獲得した。

 

米国ではSpotifyの他にも、Groovesharkも根強い人気を得ているし、インターネットラジオのPandoraはベビーブーマー世代に受けている。昨年8月に始まったばかりのRdioも上々のスタートを切っているようだ。この4大サービスが米国では人気だが、残念ながら日本で使えるのはGroovesharkだけだ。今回の記事では、ウェブ上の評判を参考に、それぞれのサービスを、費用、ソーシャル性、モバイル対応などの観点から、まとめて紹介する。

 

Spotify

Spotifyの特徴

Spotifyでは、クリックひとつで1300万曲にアクセスできる。米国およびヨーロッパのほとんどの場所で提供されているので(日本ではアクセスできない)、頻繁にヨーロッパと米国を行き来する人、海を越えた友人たちとプレイリストをシェアしてみたいという人にとっては、自分のプレイリストを作って、カスタマイズし、さらに友だちとシェアできるという点が人気の秘訣。

 

自分が選んだ曲はクラウドに保存され、ネット経由でストリーミングされる。アプリを使えばモバイルでもデスクトップでも、オフラインで同期することもできる。黒とグレーを基調にしたインターフェイスは、iTunesによく似た感じだ。はっきり言ってSpotifyを使えば重くてメンテナンスが面倒なiTunesを使う必要がなくなるので、iTunesは徐々に衰退するだろう。

Spotifyの費用

Spotifyには無料のプランが準備されている。このプランでは、広告が表示されるが、自分のコンピューターで数百万曲の中から好きな曲をストリーミングで聴くことができる。ただ、このプランには利用時間や回数の上限があり、最初の6ヶ月は1ヶ月20時間まで、それ以降は1ヶ月10時間までで、同じ曲は5回以上聞くことができない。

 

無制限プランは1ヶ月4.99ドルで、いつでも自分のパソコンで好きな曲を聞くことができ、広告は表示されない。さらにプレミアム・プランは、1ヶ月9.99ドルでスマートフォンやタブレット等どのデバイスでも聞き放題となる。一足早くアルバムを聞くことができるといった特典に加え、特に魅力的なのは、オフラインでもプレイリストにアクセスが可能で、高音質で視聴できることだ。

ソーシャルな機能

Spotifyには プレイリスト、推薦された曲をシェアする機能がある。サイドバーのNow Playingに表示されている矢印をクリックするだけで、お気に入りの曲をシェアできる。さらにオプションで、曲と自分のFacebook, Twitter, Windows Live Messengerのアカウントをリンクさせることもできる。このオプションを使えば、ユーザー名で他のSpotifyユーザーにメッセージを送ることもできる。特にFacebookとの連携が強化されている。例えば、友人が今かけている曲、シェアしている曲、プレイリストに載せている曲を見ることができる。

モバイルへの対応

Spotifyは米国でiPhone用アプリを リリースしたばかりだが、アプリはサクサクと動き、オフラインでの同期も素晴らしいと評判だ。古いiTunesのトラックを削除して、このアプリを入れた方がずっと良いだろう。

残念な点

まず日本で使えないこと。次に、SpotifyはThe Hype MachineやGroovesharkと比べると「今欲しいと思う曲やリミックスへのアクセス」がちょっと悪い。

 

Rdio

Rdioの特徴

Rdio(“アール ディー オウ”と読む)は、2010年の8月10日に始まったばかりのサービスだが、すでに900万曲のコレクションを誇っている。今のところ、米国とカナダで提供されているだけだが、ロックとソーシャルな機能を上手に融合させ、機能的でクールなインターフェイスで人気を得てきた。ビジュアル面では、ここで取り上げりサイトの中ではベストだろう。

 

先に取り上げたSpotifyはデスクトップ・クライアントのダウンロードが必要だが、RdioはWebベースのサービスである。ブラウザさえあれば、どこからでもアクセスできるのは大きな魅力だ。Webベースのサービスなので、開発のサイクルは早くできるし、ソフトウェアをアップデートする必要もない。もちろん、ユーザーが使いたければデスクトップ・クライアントを使うこともできる。

Rdioの費用

ウェブ、モバイル、自宅、どこでも使い放題で1ヶ月9.99ドルのプランがある。さらに、1ヶ月4.99ドならウェブ限定で使い放題だ。7日間限定で無料広告なしのお試しコースも準備されている。

ソーシャルな機能

Rdioはとてもソーシャルなサービス。友人のコレクションの中から曲を探すのも、Spotifyに比べて、ずっと簡単だ。また、Twitterにミュージック・プレイヤーとして組込めるサービスはRdioだけだ。Rdioから気に入った曲にリンクを張ってTweetすると、ミュージックプレイヤーと一緒にTwitterフィードに表示される。

モバイルへの対応

iPhoneアプリAndroid、Windows Mobile7アプリの完成度が非常に高いと評判。特にRdioのiPhone appはSpotifyのアプリより優れているようで、検索、曲探し、ブラウジング、どれをとっても驚きの出来映えだそう。

残念な点

現在、米国とカナダでしかサービスが提供されていないこと。Spotifyのように、Rdioのサービスを大西洋の向こうにいるヨーロッパの友人と一緒に楽しむことはできない。またRdioは、他のサービスのアプリと比べると少し複雑で、慣れないと使いにくいように思う。

 

Pandora

Pandoraの特徴

米国でPandoraほど簡単に音楽を楽しめるサイトは他にない。Pandoraはパーソナルレコメンデーションの精度が高く、ユーザーがピックアップした曲やバンドを分析して、自動的に好みにあった曲を選んでくれる。例えばFleet Foxesが好きなユーザーは、Fleet Foxesラジオステーションを作ると、PandoraがMusic Genome Projectのデータから、同じようなテイストの曲を選んで流してくれる。さらにユーザーがその曲に対して、好き嫌いをフィードバックすると、それ以降の選曲に反映されるという仕組みだ。

Pandraの費用

Pandoraには無料(広告付き)とPandora Oneの二種類のコースがある。Pandora Oneは1年36.00ドルで無制限のライセンスと、デスクトップアプリ、高音質ラジオ、頻繁にスキップできる機能が提供され、広告が表示されない。

ソーシャルな機能

Facebookと連携して、友人がPandoraで聞いている曲目を見ることができる。だが、それ以外のソーシャル機能は乏しく、この面ではまだまだといったところだ。

モバイルへの対応

各種モバイル・デバイスに対応したアプリがこのページで提供されている。

残念な点

まず日本でサービスが使えない点。次に、Spotifyのような広告付き無料プランがあるが、この広告がとにかく頻繁すぎて曲を聴けないことが難点だ。3曲ごとに広告が入ってくる。インターフェイスも時代遅れで、私が使い始めた11年前から変わっていない。また、このサービスは米国以外では提供されていない。

 

Grooveshark

Groovesharkの特徴

Groovesharkは世界中(日本含む)でサービスを提供していて、毎月500万以上のユーザーに対し、5000万から6000万曲をストリーミング配信している。プレミアムでは広告なしのプランもあり、Palm、BlackBerry、Nokiaのデバイスでのストリーミングにも対応している。Webインターフェイスは使いやすく、Adobe Airで開発されたデスクトップアプリもWebサイトとほぼ同じ感覚で使える。

 

アーティスト名、曲名、アルバム名での検索に対応しており、どんな趣味の人でも、好きな曲を簡単に見つけられる。この面で、Groovesharkは他のサイトよりかなり優れている。さらに、Groovesharkのコンテンツは、ユーザーが自分のメディアをアップロードすることによって成り立っているので、Pandora, Spotify, Rdioにはない素晴らしいリミックスも見つけられる。

 

Grooveshark をパソコン上で使用するのはいつでも無料だ。月毎の制限はなく、ユーザーは自分のアカウントを作って、好みの曲を好きなだけ聴き、自分のプレイリストを作成し、iTunesのライブラリーをクラウドにアップロードしてGrooveshark 上で提供することまで、すべて無料でできる。さらにGroovesharkはWebサイトによるサービスなので、インストール不要で、世界中どこからでも簡単に、プレイリスト、クラウド・ライブラリーにアクセスできる。

費用

有料プランは二種類用意されている。Grooveshark Plusのアカウントは1ヶ月6ドルで、広告なし、各種カスタマイズ、無制限ライブラリースペース、Groovesharkデスクトップアプリなどのサービスが提供される。Grooveshark Anywhereへのアクセスは1ヶ月9ドル、スマートフォンから無制限でアクセスできるようになり、1年90ドルで提供されている。

ソーシャルな機能

Twitter、Facebook、さらに他のソーシャルメディア上でプレイリストや曲をシェアしたり、編集したりする機能に加え、最近はさらにコミュニティという新たな機能が使えるようになった。この機能によって、友人が楽しんでいる曲をすべて表示させることができる。例えば、自分の友達が、お気に入りに追加した曲や、最近聞いた曲を見ることができるというわけだ。

 

FacebookやGoogleのアカウントでログインすることもできるので、友人を見つけるのも簡単。最近は曲にコメントする機能も追加されたので、Groovesharkのサイトで曲に対してコメントを残すと、Facebookフィードに自動的にポストされることになる。

モバイルへの対応

ジェイルブレイクされたiPhone、Android, Blackberry、HPPalm WebOSに対応したアプリが提供されており、Webサイトと同じ機能を備えている。

残念な点

Groovesharkの無料サービスに表示される広告にはうんざりさせられる。お気に入りの曲を聞いている時に、趣味の悪い広告が出てくると雰囲気が台無しだ。また、このサービスはユーザーがアップロードしたコンテンツで成り立っているため、曲やアーティストの名前が統一されていなかったり、音質がバラバラだったりといった問題がどうしても避けられないようだ。また、著作権の問題のため、幾つかの音楽レーベルがGroovesharkにクレームをつけたらしく、iPhoneとAndroidのアプリがAppleとGoogleのマーケットプレイスから削除されてしまった。

 

おまけ

他のミュージックサービスも簡単に紹介しよう。120万曲をあらゆるスマートフォンで楽しめるmog.com、1ヶ月10ドルで好きな曲を楽しめる Rhapsody、 音楽版のTeckmemeのようなThe Hype Machine、最近流行りのミュージックアプリケーションTurntable.fm、Chromeの拡張機能でネットからお気に入りの曲を探してくれるExtension.fm、デザインがエレガントなインターネットラジオ8Tracks、クールなゲームがあるThe Sixty One、ストリーミングを楽しみながらチャットできるConsole.fm、さらにオンライン・ミュージックシーンでは定番ともいえるロンドンのサービスLast.fmがある。

 

まとめ

現時点でここに取り上げたサービスの違いを挙げると、次の5つの要素が大きな違いと言える。インターフェイス、ソーシャルな機能、曲の数、モバイル対応、提供されている地域。Pandoraは、気軽に音楽を楽しみたいという人には最適。SpotifyとRdioはクラウドベースでいろいろな曲を見つけ出したい人、モバイル・デバイスでもデータを同期させながら曲を聞きたい人に良いだろう。Rdioはインターフェイスが良くできており、ソーシャルな機能が素晴らしい。Spotifyはヨーロッパでも米国でも楽しむことができ、400万曲以上を楽しめる。世界中どこからでもオンデマンドで楽しめるGroovesharkは非常に優れたサイトだ。

 

米国をはじめ、世界中で、様々なサイトが、オンライン・ミュージックを提供している。日本でもオンライン・ミュージックを存分に楽しめるサイトが登場するのはいつのことだろうか。著作権の問題など難しい点もあるかもしれないが、画期的なサービスの登場を期待したい。この記事に関して、以下のコメント欄より、感想や意見をいただきたい。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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