Facebookのファンにお返しをするための4つのクリエイティブな方法

by 町田 龍馬 on 2011年8月17日

ホンダの「We're Fans of You Too」キャンペーン

「Facebook」をビジネスに利用したいが、効果的な使い方がわからないという企業は少なくないだろう。ソーシャル・メディアのニュースブログ「Mashable」に、ヒントになりそうな記事が投稿されている。Facebookでのマーケティングを通じて、自社や自社ブランドのファンを増やそうという内容だ。大切なことは、ファンに報いることだと筆者は主張している。筆者が挙げる、ファンに報いる効果的な4つの方法を以下に紹介する。

<以下、Mashableブログより一部を紹介>

1. 限定のクーポンやコンテンツ

ファンに報いる最もオーソドックスな方法は、割引やスペシャル・コンテンツ。そう語るのは、ソーシャル・メディアを利用したマーケティングやブランディングを手がける米Spring Creek Groupの上級ストラテジスト、Ron Schott氏だ。Provenance Hotelsでは、FacebookとTwitterから予約した宿泊客に特典を用意している。無料で無線LANにアクセスできるほか、宿泊割引も受けられるといったものだ」(Schott氏)。

クーポンを使ってブランド・エンゲージメントの向上に結びつけている企業もある。イタリアン・サンドイッチの人気チェーン「Capriotti’s Sandwich Shop」では、Capriotti’sの歴史にまつわるクイズに正解したファンなどに、サンドイッチが無料になるクーポンをプレゼントしている。例えば、同社が地元テレビ局の番組に登場したときの動画を投稿し、その中に2つの間違いがあるが分かるかどうかという間違いさがしクイズを出題。最初に当てた人は「サブマリン・サンドイッチ」の無料クーポン券をゲットした。

2. ファンが社会に貢献できるようにする

ファンが社会に貢献できるようにすることで、ファンに報いる手法もある。寄附をファン層の拡大につなげるのだ。衣料品メーカーの米Kayser-Rothは、レッグウェアの自社ブランド「No nonsense」の靴下100万足を、全国の恵まれない子どもや家庭に寄附するキャンペーンを始めた。「Socks for America」と題したキャンペーンで、No nonsenseのFacebookページのファンになるだけで、困っている人に自分の名前で靴下1足が贈れるというものだ。

「Socks for America」特設ページ

もう一つの好例がアイダホを拠点とする「Dynamite Specialty Products」。天然素材100%のドッグフードを製造・販売している。Dynamiteは昨年、Facebookページで新しいファンが増えるたびに、アイダホ動物愛護協会に1ポンドのドッグフードを寄附すると宣言した。結果、2800ポンド分を贈ることになり、金額にして4200ドルに相当。200匹の犬をほぼ6カ月間養える量だという。

DynamiteのCEO、Callie Novak氏は言う。「Dynamiteのメッセージを広めたかったの。個人に賞を与えたり、特別サービスをするより、愛護協会に寄附するほうが、お客様のモチベーションが高まることは分かっていたわ。私たちの製品を買ってくださるお客様は、みんなペットを愛していて、世界をより良いものに変えたいと願っているはずだから」。

3. 耳を傾けている姿勢を示す

長期にわたって支えてくれるファンに報いる良い方法は、ファンの意見や感想に耳を傾けている姿勢を示すことだ。GPSを使ったセキュリティ用アプリを提供する米Life360°のマーケティング部長Tony Pham氏は、製品が200万以上の家庭で使われるまでに成長した背景には、顧客と親密な関係を築いたことが挙げられると話す。

「アンケートやクイズなどを通じて、ユーザーが興味を持っているものを把握する。そして、ユーザー・ニーズに合うものを提供すれば、当社がコミュニティーの意見を傾聴していることが示せる」

耳を傾けている姿勢を示す具体的な方法は、ごく簡単だ。たとえば、Facebookのファンページですべてのコメントに返事をすればいい。ソーシャル・メディアのストラテジスト、Alex Levine氏は言う。「注意を払うことが過小評価されているが、それだけのことでもFacebookのファンに対するお返しになる。投稿された質問に答えて、ファンに報いるとよい。ファンを喜ばせ、コメントを増やすことにもつながり、ファンが長期的にブランドと深くかかわってくれるようになるはずだ」。

 

ファンの名前を腕にペイントしたホンダ関係者

一味違った手法を採っているのは、本田技研工業(以下、ホンダ)だ。ホンダは、「We’re Fans of You Too」キャンペーンを張って、ファンを尊重する姿勢を見せた。ファンがホンダへの愛情を斬新なアイデアで表現すると、ホンダもそれを真似てファンへの感謝を表現したのだ。

 

たとえば、ファンが芝生を「Honda」のロゴに刈る。するとホンダは本社の入口にある芝生をそのファンの名前に刈る。ファンが「Honda」のロゴのタトゥーを入れれば、ホンダのマーケティング部長はそのファンの名前と顔のタトゥーをエアブラシで描く。ファンが理髪店で「Honda」のスペシャル・カットにすると、ホンダの関係者も髪をそのファンの名前になるようにカットする、といった具合だ。

芝生をファンの名前に刈ったホンダ

4. ファン一人ひとりを認める

Facebookページで個々のファンを逆に紹介するのも効果がありそうだ。新興メディア関連のコンサルタント会社であるSevans StrategySarah Evans氏は、こんな提案をする。「『今週のファン』を選び、インタビューして、ページに投稿するの。ブランドではなく、その人自身のことを話してもらうといいわ。ページによく貢献してくれる忠実な顧客にちょっとした栄誉で報いることができる」。

Schott氏も同意見だ。「企業がファンを大切に思っていることが示せるし、インタビューされた人だけじゃなく、ほかのファンも喜ぶよね。仲間の華々しい姿を見られるわけだから。そうして、企業はほんの少し、以前より愛されるようになるんだ」。

Evans氏はまた、ファンを「ファン」と呼ばないことを勧めている。ファンに「もっとかっこいい名前やユニークな名前」をつけるべきだというのだ。「特別であることを自覚してもらうの」とEvans氏。「だって、そうでしょう。わざわざ時間を割いて、『いいね!』ボタンを押してくれたのだから」。

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町田 龍馬

著者プロフィール

25歳 起業家。米国向けにFacebook解析ツールを「ZenMetrics」を開発しながら、NetConcierge.jpのインバウンドマーケティングとFANCAM.comの日本進出を支援(http://t.co/DX58UjKS)。過去に倖田來未FANCAMと学研カレンダーアプリの企画/ディレクション、マイクロソフトのコンサル。モットーは「海外経験者や起業家精神を持った人を増やして日本を元気にする」

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